宮島細工の由来

宮島細工の始まりは江戸時代の終り頃にさかのぼります。
厳島神社建設のために、鎌倉・京都から宮大工や指物師が招かれ、その技術の流れをくむのが現在の宮島細工です。

宮大工や指物師の技術に由来し、嘉永年間(1848~1854)にもたらされたロクロ技術、彫刻技術によって、その技は芸術の域まで高められました。

やがて優れた芸術性を持つ工芸品へと進化した宮島細工は、昭和57年、日本伝統工芸品として認定されました。

ロクロや彫刻といった技術が発展したのは、広島の豊富な森林資源や、木材の集積地である廿日市に近いことなどもその要因と言われています。

宮島細工は、気品ある芸術品として宮島で生まれ、全国で愛され育まれます。

宮島細工の歴史は、伝統工芸士が生む作品によって後世へ引き継がれます。