杓子(しゃくし)

1790年頃に宮島在住の僧誓真が町の土産物として考え、作り方を教えたと伝えられています。
明治半ば頃からは日常品としても関西方面へ出荷。
その材質の選び方と技術の巧妙さ、琵琶を模した形の優しさに加え、臭気がなく飯粒がつきにくいと言われ、品質の良さで選ばれ続けています。

ロクロ細工

1850年頃に小田権六宮島により伝えられたと言われています。
明治の始めより手廻式から足踏式ロクロが開発され、菓子器、重弁当など 種々のものが作られるようになりました。
木本来の持ち味を生かした作品は自然の木目、色調、感触を充分に味わい深いものにしてくれます。

藤本 悟《 雅号: 紅雲 》/  藤澤 敏郎 /佐藤  満《 二代 木寿 》

宮島彫

江戸時代の終り頃、甲州(現山梨県)の波木井昇斎によって伝えられてました。
盆、菓子器、衝立、柱などに施されていますが、置物等としての立体物も高い人気を博しています。
木の素地を生かした彫刻で、その技量、作品の美しさは、年月を重ねるごとに風格が出てきます。その趣は格別です。